購入希望者が見学に来るときの心得

ご売却を成功させるためには、見学に来た購入希望者によい印象を持ってもらうことが大切です。
ちょっとした気遣いやマナーが、満足できる売却につながるかもしれません。
そこで、購入希望者がお客様の家へ見学に来た時の、ちょっとした心得をまとめました。
ぜひ、ご参考にしてください!



購入希望者が見学に来るときは、事前にお部屋を片づけ、床掃除なども
しっかり行なっておきたいものですね。特に、門扉や玄関は「家の顔」とも
いえる場所ですので、念入りに清掃を行ない、最初の印象を良くすることが大切です。
玄関内にたくさんの靴を置いておくことは印象を悪くしますので要注意。
マンションの方は、ポーチなどの共用部もきれいに片づけておきましょう。
お客様のために新しいスリッパを準備しておくのもうれしい心遣いですね。



購入希望者には主婦の方も多くいらっしゃいます。主婦の方は家にいる時間が
長いため、ご主人よりも厳しいチェックをいれる傾向にあります。
特にキッチンや浴室などの水回りは非常に気にされます。キッチンのレンジや換気扇の
汚れは除去し、清潔感をアピールしましょう。
浴室のタイルや浴槽の汚れ、トイレなどもきれいにしておきたいものです。
また、キッチン、浴室、トイレにはご家族の気づかない匂いや湿気があるものです。
窓があるなら開放し、なければ換気扇を回して、匂いや湿気を除去しておきましょう。



購入希望の方を家の中に招く際には、玄関から廊下、居室からトイレ、浴室など
すべての照明をつけて明るくしたほうが印象が良くなります。しかし、照明そのものが
暗かったり、壊れていては台無しです。
汚れている照明器具をきれいに清掃したり、古くなったり壊れている蛍光灯、
電球を取り替えれば、室内はぐんと明るい印象になるでしょう。
なお、見学する時刻ですが、できれば日中の明るい時間帯に案内したいものです。
カーテンやブラインドは開けて、開放感のあるお部屋を演出しましょう。



家の中には、ご家族が気がつかない(しかし、他人にはすごく気になる)独特の匂いが
あるものです。特に、ペットのいる家、喫煙する方のいる家ではそれが顕著です。
こびりついた匂いは簡単に除去することは難しいですが、匂いのつきやすいカーテンや
カーペットを洗濯したり、念入りに清掃すれば、匂いはかなりカットできます。
また、エアコンの中にも匂いは残っており、フィルター掃除をしていないと匂いを
まき散らすことになります。
特に、夏冬はエアコンの清掃をして、快適な室温を調整しておきましょう。



見学をされる方は、いろいろな質問をしてくることがあります。
お住まいのことはもちろんですが、周辺環境のことなどにはしっかり
答えられるようにしておきたいものです。
スーパー、幼稚園、小・中学校、銀行、郵便局、役所、図書館、公園などが周辺の
どこにあるか、徒歩何分くらいか、などは知っておきたいですね。電車やバスなどの
交通機関についても同様です。また、お住まいや環境について特にアピールしたい
すぐれた点や長所もあらかじめ整理しておき、いつでも説明できるように
しておきましょう。



小さなお子さんがいるご家庭では、どうしても障子に穴があいたり、ふすまが
破れたりするものです。
しかし、家は新しくとも、室内がそのような状態であれば、見学する方は幻滅を
おぼえ、購入する気をなくすことにもなりかねません。
障子の補修程度ならご自分でも可能ですし、ふすまの補修にもそれほどの
お金はかかりませんので、できるだけ早めに補修しておきましょう。
畳にタバコなどのこげ跡があったりするのも大きなマイナス要因ですので、
補修しておきたいですね。



購入を希望される方(特に主婦の方)は、お部屋だけでなく収納スペースが
どれくらいあるか、大きさはどのくらいか、などを気にします。
ご覧になりたい方には、できるだけすすんでご案内してあげましょう。
しかし、押入れやクローゼットの内部が乱雑な状態では良い印象を
もっていただけません。
他人に見せて恥ずかしくない程度に整理・片づけを心がけたいものです。
収納に物がぎっしり詰まって、片づけができないような場合には、早めに物を
処分されるか、どこかに一時的に預かってもらうことも考えたほうが
いいかもしれませんね。



一戸建ての場合は、お庭も重要なポイントです。
庭に粗大ゴミなどが置きっぱなしになった状態では大きなマイナスになります。
早めに処分をしておきましょう。雑草などが生い茂ったままで手入れをしていない庭も
印象を悪くしますので、早めに草取りをしておいたほうがいいでしょうね
。家の外壁が非常に汚れているのもマイナスです。気になる箇所は清掃・補修を
しておきましょう。
また、バルコニーやベランダなども意外に汚れていたり、乱雑になったり
していることが多いので、清掃をお忘れなく。